サイト名とクレヨン社

そもそもこのサイト名は、7年ぐらい前に開設したHPの名前である。
風景写真のサイトをやっていたが、ここ1年半は改装中という名の放置中。


さて、クレヨン社というグループをご存じだろうか。
柳沼由紀枝・加藤秀樹の2人からなる、1988年にデビューした男女デュオである。
代表曲は「痛み」「地球のうた」「少年の時代」など。
「オレンジの地球儀」というサイト名は、彼らの1stアルバムの名前から取ったものだ。


曲は今だったら「癒し系」とでもカテゴライズされるのだろうか。ほんわかとした曲調や、ちょっと懐かしい雰囲気のアップテンポな曲がメインで、歌詞は子供の頃の思い出や青春を振り返るテーマのものが多い。
こう言ってしまうと何とも失礼な話だが、クレヨン社の曲はいわゆる「スマートさ」とは縁が薄い。音運びも歌詞もボーカルの柳沼の声も、はっきり言えば「ベタ」「野暮ったい」という言葉すら浮かんでしまう。実際当時もそれほど売れることなく、時流に乗りきれないまま消えていった印象だ。

しかし、柳沼の独特の透明感のある声と、ひたむきさを感じさせる言葉と歌い方は強く耳に残って離れない。気恥ずかしさを感じながらもやみつきにさせる、不思議な魅力を持っているのだ。流行りの音作りとはかなり遠いところにあるのは間違いないが、お為ごかしの「癒し」ではない、優しさとそれに裏打ちされた力強さを感じられる。


なおクレヨン社は長らく活動を休止していたが、2003年から活動を再開し、アルバム「誰にだって朝陽は昇る」をインディーズで発売した。
公式サイト。→クレヨン社はまだいるぞ!
CD購入もこちらで。私が好きな曲は「ユーラシアの風」「HEARTS」「THE CLASS OF 1976〜再会」


旧譜は全部廃盤で入手困難だが、一部だけダウンロード販売がされている。視聴もできる。
おすすめは「地球のうた」
http://sound.music.co.jp/soundware/bin/artist.asp?id=5151